1か月研修&人口問題 |和光会グループ介護事業部のブログ 介護事業部

1か月研修&人口問題

介護事業部の谷田です。

2040年に向けたサービス提供体制のあり方に関する中間取りまとめ(案)が出ましたね。
皆さんは、もう読まれましたか。

 

昨年末に参加した東京での勉強会で、とある著名な講師の先生が「全国一律の介護保険制度の維持は難しい。いくつかの地域に分けて人口減少地域は人員基準等を弾力化していく必要がある」と仰られていましたが・・・・こんなに早く盛り込まれていました。

 

 

以下、資料の抜粋です。
これらを踏まえ、2040 年に向けて、「時間軸」・「地域軸」の両視点から、地域における人口減少・サービス需要の変化に応じ、全国を「中山間・人口減少地域」、「大都市部」、「一般市等」と主に3つの地域に分類して、テクノロジー等も活用し、その地域の状況に応じたサービス提供体制や支援体制を構築していくことが重要である。

 

改めて、岐阜県の資料から岐阜市周辺の市町の人口推移も確認してみましたが、消滅可能性自治体に指定されているような市町の人口減少率が著しいです。
県の資料は2050年で纏められていましたので、10年程の少しズレはありますが概ね雰囲気は掴めました。

 

            2020年→ 2050年 ※()内は0~2歳の人数、%は全人口の指数(2020年=100)
岐阜市 402,557(8,093)→325,128(5,571) 80.8%
大垣市 158,286(7,437)→130,141(4,992) 82.2%→大垣市の子供が多すぎるように感じますが、県の資料を見ると0~14歳の年齢間のバランスが岐阜市と違います。
瑞穂市  56,388(1,630)→  53,347(1,260) 94.6%
本巣市  32,928(602) → 24,186(372)   73.5%
北方町  18,139(424)  →  15,217(293)   83.9%
当法人の事業所がある市町は何とか耐えている感じです→「一般市等」に入れそうでしょうか。

 

以下は、人口が半減してしまう地域です。→「中山間・人口減少地域」になりそうです。
     2020年→ 2050年 ※()内は0~2歳の人数、%は全人口の指数(2020年=100)
下呂市  30,428(514)→15,154(203) 49.8%
関ヶ原町   6,610(79)→   3,105(25)  47.0%
揖斐川町 19,529(271)→   9,033(98)  46.3%
東白川町     2,016(34)→       911(9)    45.2%
七宗町      3,402(43)→     1,29(12) 42.0%
白川町     7,412(63)→    3,098(21) 41.8%

しかし、驚くのは、人口の減少率よりも、0~2歳児の減少数です。
子どもを産む年齢の女性が減少→子供が減少→子どもを産む年齢の女性が減少→子供が減少・・・・
消滅可能性自治体についてのレポートを読むと書かれていますが、負のスパイラルです。
もちろん、高齢者の数も市町村で違いますので、それも踏まえての検討ですね。

2040年に向けたサービス提供体制のあり方に関する中間取りまとめ(案)

https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_48343.html

岐阜県の人口について気になる方はこちら

https://www.pref.gifu.lg.jp/page/20078.html

まあ、私は2040年に定年を迎える予定で、2050年は生きているかも怪しいので世の中の流れに身を任せますが、
今年、入職された皆さんは30代~40代のちょうど働き盛りのタイミングです。
激変する世の中で大変だと思いますが、和光会グループを宜しくお願いします。

 

そんな新入職員の皆さんは、今日も研修です。
【本日のメニュー】
・今週、体験した事業の振り返り 高橋部長
 通所サービス 山田リア長
 訪問介護・定期巡回 青木課長・栗田所長
 小規模多機能型居宅介護 宇野エリア長
・介護保険制度について 三好課長
・スペシャルゲストの研修 

今日は、座学が中心で大変だったかと思いますが、一日お疲れさまでした。
少し後ろでお聞きしていましたが、まだ皆さんの頭がとても柔らかいですね。
挨拶でお話した通り・・・・
皆さんが、真摯に真面目に介護や福祉については考える姿や意見の発表に、おじさんは心を洗われました。