2022.03.10
11年目の3.11
介護事業部の谷田です。
この時期になると、どうしても3月11日について考えます。
和光会グループは2011年(平成23年)3月1日にファミリーコート北方、ケアサポート北方25(現瑞穂25)、ファミリーケア北方かわせみ庵、笑来北方の4事業の複合施設を開設しました。
当時、私はそのプロジェクト全体の責任者を担っていました。なんとか無事に開設したものの、まだまだ施設全体がバタバタしている時に震災が発生しました。
今でもはっきり覚えていますが、14時46分はファミリーコート北方の2階で、新しく入居されたご利用者さんの今後の生活を整えるためのサービス担当者会議を開催していました。
その時に、めまいに似た長い揺れを感じましたが、私も含めて会議の出席者は誰も何も言わなかったので、「開設の疲れか、今日は早く帰ろう」と思いながら1階に降り、かわせみ庵でテレビを見て動きが止まりました。
目に入ってきた映像は、まさに津波が町を飲み込んでいる瞬間でした。
それから数日間は、震災のニュースを追いながらの開設業務で何が何だか分からない状態で、福島第一原発の水蒸気爆発を笑来北方のテレビで見た時は足が震えました。
幸い、この地域は早めに日常を取り戻し皆様の暮らしを安定させることは出来ましたが、現地に派遣された4名の和光会グループのスタッフから被災した施設や地域の大変な状況を聞き、有事の対応の難しさを学びました。
震災より10年以上が経過し、法的にも様々なルールが整備され、施設はBCP(事業継続計画)を立案しご利用者さんの支援を続けられるよう準備することが求められいます。
和光会グループもこの計画の立案や避難誘導訓練、非常食の備蓄、メールを使ったスタッフへの連絡手段の整備などを実施していますが、まだまだ安心はできていません。
南海トラフ地震では、この辺りも震度6以上の揺れが発生すると想定されています。
ご利用者さん、スタッフ、そのご家族を守ることができるように、改めて災害に強い法人になれるように準備をしていきたいと思います。