小規模多機能型居宅介護の役割 |和光会グループ介護事業部のブログ ファミリーケア加納

小規模多機能型居宅介護

小規模多機能型居宅介護の役割

こんにちは。ファミリーケア加納の折戸です。
最近、朝晩の冷え込みで体調を崩しやすくなっていますが、皆様は、いかがお過ごしでしょうか?
今回のブログは、有料老人ホーム(当事業所4階)で生活されていたご利用者さんが自室で転倒骨折による入院、その後リハビリを終えて無事退院してからの生活について紹介したいと思います。
そのご利用者さんは退院後、直ぐに有料老人ホームでの生活に戻ることを不安に思っていました。そこでファミリーケア加納で連泊サービスを利用することにしました。「有料老人ホームで以前の様な生活をする」という目標をたて、24時間の介護を受けつつ、見守りの中で車椅子操作方法や、トイレ等へ安全に移動できるための練習を始めることにしました。
初めは上手く移動させられないことや、車いすから椅子やベッドに移るときにブレーキの掛け忘れがありましたが、スタッフの介入により、徐々にできるようになりました。ご本人に自信がついてきたところで、積極的に廊下を車いすで自走されるようにもなりました。

退院より1か月経過したところで体力も回復し、短い距離なら伝い歩きが出来るまでになりました。
   
居室内に手すりを準備させていただき、ご本人が不安と話されていたトイレまでの動線を伝い歩きで生活できるよう環境を整えました。足の踏みかえも、日頃から、リハビリを一生懸命取り組まれておられましたのでスムーズにできるようになりました。

そこで、実際に有料老人ホームの居室に同じように手すりを設置し環境整備(レイアウトの変更)を行いました。ご利用者さんの歩行状態を理学療法士、介護士、看護師で確認し、無事に有料老人ホームでの生活に戻ることができました。


この事例の様に、小規模多機能型居宅介護の役割の一つとして退院後の不安をスタッフと共に考え、ご利用者さんが望む生活に少しでも戻していくということがあります。
また、多職種で連携しながら支援を進めていけるということは、介護職員にとっても頼もしく、やりがいが生まれることでもあると思います。
今回は退院後の生活についての支援をご紹介させていただきましたが、また機会があればいろんな事例を発信できるといいなと考えています。