和光会グループの介護職員初任者研修に潜入 |お知らせ|和光会グループ

医療・福祉事業の継続支援

和光会グループの介護職員初任者研修に潜入

和光会グループが運営する「和光会キャリアカレッジ」では「介護職員初任者研修」を開講しています。

現在、11月より始まったクラスが3月の修了に向けて大詰めを迎えています。
今回、広報担当の私(M)が12日目となる2月15日(土)の演習「介護過程の基礎理解」に潜入してきましたので、その様子をお届けします。

<現場の様子>
「介護過程」とは、利用者さんが自分らしく生活するためにはどのような支援が必要かを考え、実践していく道筋のこと。この日は、グループごとに介護計画の「計画立案」を行うことがテーマでした。

ナーシングケア加納の地域交流スペースにて、机をコの字型に配置し、年齢も国籍も様々な受講者たちが、97歳女性の入居者の実例をもとに話し合いを進めていきます。

利用者さんの情報として、「極度の寒がり」「家事は嫌いと言うが、頼めばきちっとやってくれる」「丁寧で几帳面」「部屋にすぐ戻りたがる」「『家に帰りたい』が口癖」など、身体状態以外にも様々な特徴が講師から共有されました。
適切な生活支援のためには情報収集とその分析が重要です。
これらの情報をもとに、受講者たちは具体的な支援方法について活発な意見交換を行いました。特に「帰りたい」という何気ない一言の背景にある本当の思いについて、深い議論が交わされました。「実際に家に帰りたいのか、それとも今の環境での不安や寂しさの表れなのか」「昔の安心できた場所を求めているのではないか」など、様々な視点から利用者さんの気持ちを理解しようとする意見が出されました。

受講者たちのノートには、出された意見や気づきがびっしりと書き込まれており、非常に多くのことを吸収している様子が伺えました。

このような利用者さんの言葉の奥にある真意を探り、適切な対応を考えていくプロセスを通じて、グループワークは単なる介助方法の検討にとどまらず、一人の人としての思いに寄り添うことの大切さを学ぶ機会となっていると感じました。現場での細やかな観察力、状況に応じた柔軟な判断力、そして何より利用者さんの気持ちを丁寧に受け止める姿勢の重要性を実感する、充実した演習となったのではないでしょうか。

3月には、現在のこのクラスの全日程が修了します。受講生の皆さんは、学んだ知識と技術を活かして、介護の現場でのさらなる活躍に向けて歩みを進めます。

令和7年度介護職員初任者研修(6月開講予定)の募集案内は、3月に配信予定です。
介護の仕事に興味のある方、これから介護職を目指す方は、ぜひご注目ください!

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