9年前に養蜂をスタート
- 時岡部長
- 早いもので、ミツバチを飼育して9年になります。
- 中村社長
- 当時、和光会さんは地元の農家と有機農法でお米を栽培されていて、こども園の園児達と田んぼにれんげの種をまいて肥料にしていました。れんげが増えてきたので、「ハチを飼育したらハチミツが取れるのではないか」と相談を受けたのが始まりです。
- 時岡部長
- 僕たちは素人ですのでハチに刺されるのが怖かったのですが、中村社長は「巣門の前に立たない・身構えない・騒がない」という3つの教えと共に、「ハチは社会性のある昆虫なので勉強になりますよ」と話されました。
- 中村社長
- ハチは約束ごとを守れば怖くありません。アメリカやオーストラリアでの養蜂の目的は花粉の交配なんですよ。人間の60万分の1の小さな昆虫が健康に生きている。そして、受粉により作物が育つということは、安全な環境であるという証明にもなります。
- 時岡部長
- なるほど。
ミツバチにより花粉を交配、植物はCO₂をO₂にチェンジ
- 中村社長
-
ミツバチが花粉の交配を行うことで植物が生まれ、育ち、CO₂(二酸化炭素)をO₂(酸素)に変えます。CO₂の削減ではなくO₂へのチェンジですから、私たちは養蜂を“積極的SDGs”と呼んでいます。結果、ミツバチからの贈り物としてハチミツがとれるのです。
それに、虫媒花(受粉を昆虫に頼る植物)はアレルギーの心配もありません。
- 時岡部長
- ミツバチは農作物などの生産に大きな役割を果たしているのですね。ハチミツだけに目が行きがちですが、地域の環境保全という観点を持ち続けることが大切だと改めて感じます。
SDGsの採択以前から養蜂で環境保全を継続中
- 中村社長
- 「銀座ミツバチプロジェクト」など、環境保全や地域の活性化にミツバチが一役買っていますが、和光会さんはSDGsが国連で採択されるずっと前から養蜂に取り組まれています。当時、法人が養蜂に取り組む事例はなかったですし、ずっと継続されている点に意義があります。着眼点やセンスは素晴らしいですね。
- 時岡部長
- ありがとうございます。来年から更に障がい事業を拡充しますので、障害のある人たちにもこのプロジェクトに参画していただけたらと思っています。