とても早い段階でSDGsにコミットメント
- 山田理事長
- 御社はとても早い段階でSDGsにコミットメントされたと伺いました。
- 田中専務
- 2015年の当方主催の勉強会で「SDGsが国連で採択された。経済の地殻変動が起きるぐらいセンセーショナルな出来事になる」と話しましたら「あいつは遂におかしくなった」と言われました(笑)。弊社としては印刷業の危機感から、脱印刷のビジネススタイルを模索する必要がありました。反面、創業来より地域連携やCSR、環境マネジメントも愚直に行ってきましたし、世のために良いこと、新しいことを取り入れる土壌がありました。
- 山田理事長
- 社としてSDGsに取り組まれる一方、田中さんご自身はサステナブル・ブランド国際会議のESGプロデューサーとしてもご活躍ですが、どちらがメインなのですか?
- 田中専務
- どちらもです(笑)。SDGsの考え方が優位的に思えましたので、社の新事業としてコンサル事業を立ち上げたノウハウへのご評価が背景にあり、外部からプロデュースなどの話をいただくようになりました。
SDGsを共通言語にしたポータルサイトを開設
- 山田理事長
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我々の業界では、どちらかというと本業がSDGsその
ものだからという意識が強く、積極的にSDGsに取り組んでいる法人はまだ少ないですね。また外部への発信となると尚更です。
- 田中専務
- 外部へ発信と言うと、弊社がSDGsを共通言語にしたポータルサイト「Re:touch(リタッチ)」を開設したのはその外部発信の発展型です。県のSDGs推進ネットワークの会員は600を超えますが、「登録したけど何をすればいいか分からない」という声も多かったので、皆さんの誇りや思いを訴求したいと考えました。
地域課題の「自分ごと化」子どもたちに伝えたい
- 山田理事長
- 単なるマッチングではなく、SDGsという共通項があるということですね。我々も以前は医療に専念するのが当たり前で、社会との接点は少なかったように思いますが、最近は ”まちづくり“など、積極的に社会に関わることが求められています。田中さんは高校で講義をされたり、朝日大学さんとも包括連携協定を結ばれたりとご活躍ですね。
- 田中専務
- 今の学生さんは、調べる能力やまとめる能力が格段に優れていて、新興国の問題などもとてもよく勉強しています。でも、岐阜県とか大垣市という地域の話になると途端に言葉が出なくなります。「自分ごと化」ではないのです。
- 山田理事長
- 私も学生の頃は社会科の授業などで食糧問題や世界の紛争について学びましたが、日本とは直接関係のない外国のことという意識だった気がしますし、地域のこともよく知りませんでした。
- 田中専務
- そういう意味では、地域に根ざした和光会さんのヘルスケアのノウハウは必ず活かせると思いますので、共有の場を持てると大変ありがたいです。
- 山田理事長
- ありがとうございます。何かできることがあれば、いいですね。